任意整理とは　【借金問題Q&A】

今回は任意整理という言葉について説明しましょう。

任意整理とは、債務整理の方法の一つで司法書士や弁護士が依頼者に代わって債権者（貸金業者等）と交渉し、債務者が約３～５年間で借金を返すことができるように、返済額や返済期間について債権者と和解をすることです。
任意整理を進める前提として、まず債務者の過去の取引を利息制限法による利率で引き直し計算をし、実際に債務がどの程度残っているかを明らかにします。
そこで算出された債務額を３６回～５０回（３年～５年）で返済できるかどうかが任意整理を選択する際の目安となります。
貸金業者から貸し借りを長く繰り返してきた場合は、引き直し計算で借金が減るだけでなく、借金がなくなったり、場合によっては過払い金を取り戻せる場合があります。また、全額返済してしまった昔の借金でも、時効となっていないなどの条件によっては過払い金を取り戻せることがあります。
（担当：國吉　千春）
（日本司法書士会連合会「人生はやり直せる」より）